
まず、1つずつ。
そして、もう1つ。
お財布や
名刺入れを作っていく中で、皆様から聞こえる次の新作の声。
ちゃんとした形で聞ければと思い「新作募集です、何でも言ってください。」と
instagramにてアンケートをお願いしたことがあります。
ありがたいことに多くのご回答をいただきました。リュックやスマートキーケース、定期入れ、ストラップなどのご要望、 一方でカラーをもっと増やしてほしいという声も。 そんな中、少数ながらテーブルクロスや時計、ピアス、クッションなどのお声も聞くことができました。
実は、この少数の声がタンブラーへと繋がるきっかけをくれました。
私達は財布や鞄などを作り続けていたからこそ、作るものは自然とその延長になっていたのですが、
必ずしも「作れる」という枠組みで考える必要はないと気づかせていただきました。
パイナップルを通して革から離れ、そして今回、
「作れる」という枠も超えていく。 こうして私達の会社としても新しい取り組みとなるタンブラーの扱いが決まりました。
さて、このタンブラー。
「作れる」もの以外で、どうしてタンブラーなのかをお話しておきます。
新作に悩む中で「ずっと使えるもの、使うことで小さくともエコに繋がるものが良い」という考えが根底にありました。 それでも多くの候補があり、どんなものが良いのかと頭を悩ませていたある夏の日のこと。飲み物でもと、ふと立ち寄ったコンビニにヒントがありました。
“ タンブラー持ち込みでアイスコーヒー30円引き ”
これだ、と直感的に決まりその日にタンブラーの会社へとアプローチ。
進めていく中で、もっとタンブラーのことを知りたいと窓口の方にお願いしたら、なんと作っている方とお話させていただけることに。 保温、保冷能力はもちろんのこと、材質や加工の特徴までお話ができました。
形のベースは出会いのきっかけにもなった
コンビニで使えること。 マイマグであってほしいからこそ
持ち運びができること。 季節問わず使えるように
保温・保冷両方の機能があること。使いやすさに直結する
洗いやすいこと。 これらの条件を全て満たしているのが、今回作ったタンブラーです。
ちなみにこのタンブラー、コンビニのアイスコーヒー(レギュラーサイズ)であれば
カップごと入れての使用も可能です。 製作の方いわく「そのつもりで作ったわけではなく、結果として入る大きさになってました。奇跡的です」とのこと。こんな裏話もあったりしました。
シンプルで機能的な使いやすいタンブラーになったかと思います。 家族で、ギフトで、自分で、お揃いで。いろいろなご用途でお使いいただければ幸いです。
タンブラーの下、一緒に使えるようにと作った
コースターはこちらから。タンブラーに次ぐ新作です。
■新しい挑戦をすること
お財布を作っている企業としても一個人としても、
環境と生きるということは大きな命題となっています。
SDGs――持続可能な開発目標と呼ばれる世界中で達成しようとする目標に、大手のブランドが、企業が、率先して手を挙げていく。
私達はどうだろうか、今を生きるのに必死になっていないだろうか。もちろん必死であるべきだけど、だからといって今を疎かにしてはいけない。 企業としても、一人間としても、遺すことも考えて生きていきたい。そうやって先にも続く何かを遺せる人や企業でありたい。
それじゃあ、本革のお財布を作る私達には、何が出来るのか。
そう考えたときにすべき第一歩は、
革製品を作る者として、革を離れること。 皮は寒さを防ぐためのものとして始まり、長持ちするようにと皮は革にするための鞣(なめ)すという加工技術が生まれ、衣服や革製品として身の回りに溢れるようになりました。 そして今。長年の技術が積み重なって、新しい革といっても差し支えないほどの質感とともに登場しました。
使うものを1つエコに変えていくこと、まずはそこからだと考えています。 最近はじまった、エコトートの流れにしてもそうですが、環境に配慮した活動が、国としても、一個人としても広がっています。


